●このアルバムが伝えたかった事
少女は家庭環境は決して恵まれたものではありませんでした。心の内を明かせる友達もいませんでした。
唯一の心の拠り所は、幼少時代から可愛がっていた
ぬいぐるみの「いたちさん」だけです。
少女は事あるごとに、いたちさんに話しかけます。
いたちさんは言葉を発することは出来ませんが、彼女のすべてを知っています。
やがて少女は繰り返される毎日の苦痛に耐え切れず、
生きる事に疲れてしまいました。
「いたち達と毎日楽しく暮らせる世界があったら良いのに・・・」
この物語は少女の空想の世界。
一方、いたちさんは少女を現実に戻し、強く生きて欲しいと願っています。
●各曲解説
●イントロダクション〜いたち王国のテーマ少女は自分の中に理想の世界を作り出しました。
毎日楽しく、笑って暮らせる世界です。
●歌劇「旅立て!おやつを探して」
いたちさんが探している「おやつ」、それを隠す少女。
この「おやつ」が意味するものとは、現実世界へ続く扉です。
●部屋とYシャツといたち
やがて少女はこの世界に引き込まれ始めます。「この国のお姫様になるのも悪くないかも」と。
●歌劇「ドライフルーツ争奪戦!」
いたち達は団結し、少女を現実世界へ帰そうとします。
「ドライフルーツ」はM2.の「おやつ」同様、現実世界への扉を指しており、
現実世界への扉を街中に設置します。
●虹色の橋
虹色の橋の向こうで待っている「夢」。
少女にとって、それは現実世界の苦痛から開放されること。 即ち、それは「死」を意味します。
少女は理想の世界で「夢」を手に入れる為、虹色の橋を渡ります。
●制作秘話
このアルバムには敢えて、歌詞カードを入れませんでした。 (歌詞はこちらからDLできます。)音声から物語の内容を読み取り、脳裏に浮かぶ景色を想像して頂きたいと考えました。
またジャケットの背景と、ジャケ裏の画像が微妙に違う事に気づかれましたか?
ジャケット裏の画像はタッチが荒く、いびつなものになっています。
これは、この世界が空想の世界であり、曖昧だという事を伝えたかったからです。
次にジャケット(表)とCD盤面を比較してみてください。CD盤面にはいたちが居ません。
そもそもギターを持ったいたちは、架空の存在なのです。